米国ウィークリー 2017/7/19号

良好なモメンタム相場は続くか?

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  • 7/17にNYダウは5営業日ぶりに反落となったが、それまでは連日最高値更新が続いていた。ナスダックは7営業日続伸し、6/8にマークした最高値に迫る展開となっている。ハイテク株を中心にナスダックは6月から7月にかけて大幅に調整したが、ほぼ下落分を取り戻した。フィラデルフィア半導体指数(SOX)も7/3を底に上昇しており、再び6/8の高値更新が視野に入る情勢となっている。

    アマゾン・ドット・コム(AMZNは7/10-7/11にプライム会員向けセール「プライムデー」を開催し、期間中の売上高と新規プライム会員入会者数が過去最高となった。セールではAI音声アシスタントAlexaを搭載したスマートスピーカー「Echo(エコー)」シリーズの販売が前年度比7倍と好調だった。AIスピーカー市場で同社は圧倒的なシェアを占めており、Echoを通じた物販の購入や音楽、映像のサービスなど利用者拡大が予想される。現状は、米国、英国、ドイツなどでの販売に留まるが、AIスピーカー市場にはアルファベット(GOOGL傘下のグーグルも参入している。アップル(AAPLは12月に発売予定で参入が大きく遅れた。日本では来年にもEchoの発売が予定されており、AIが日常生活に入り込みより身近な存在になることが想定される。高級食品スーパー「ホールフーズ」を買収し、レジのないスーパーである実験店舗「Amazon Go」を行うアマゾンは、個人消費をどのように、どこまで取り込むのか今後の動向が注目される。
  • 就任6ヵ月を迎えるトランプ大統領の支持率は過去70年の歴代大統領で最低の36%に下落したが、市場参加者は、支持率よりも頓挫するとの見方もあるオバマケア代替法案の動向に関心があり、今後の動向には留意したい。

    投資家が注目するS&P500の構成企業の2017/2Q(4-6月)の増益率見通しは、7/14現在で前年同期比7.30%増と良好な見通し。既に決算を発表したシティグループ(CJPモルガン・チェース(JPMの2Qはトレーディング収入の落ち込みが予想ほどではなく、EPSは市場予想を上回った。ただ、先行きの純金利収入の伸び悩みなどを嫌気し株価は下落している。好業績で市場の評価も高い企業をピックアップしたい。ハイテクなど成長期待の大きいセクターを中心に、良好な株価モメンタムが続くと予想する。(庵原)
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S&P500業種別およびNYダウ構成銘柄の騰落率(7/14現在)

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■主な企業決算 の予定
●7月19日(水):アルコア、アメックス、クアルコムモルガン・スタンレー
●20日(木):ビザ、eベイ、マイクロソフト、ヴァーレ
●21日(金):GE、ハネウェル
●24日(月):ハリバートン、アルファベット
●25日(火):キャタピラーユナイテッドテクノロジーズ、デュポン、AT&T

■主要イベントの予定
●7月19日(水) :
米中経済対話(ワシントン)
6月の住宅着工件数
6月の建設許可件数
・MBA住宅ローン申請指数
●20日(木) :
7月のフィラデルフィア連銀景況指数
新規失業保険申請件数(7/15終了週)
・6月の景気先行指標総合指数
欧州中央銀行(ECB)が金融政策決定、ドラギ総裁が記者会見
24日(月):
6月の中古住宅販売件数
7月の製造業PMI、非製造業PMI
25日(火):
5月の住宅価格指数
・7月の消費者信頼感指数
SP・コアロジック/ケース・シラー住宅価格指数

(Bloombergをもとにフィリップ証券作成)


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フィリップ証券リサーチ部アナリスト袁鳴
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