米国ウィークリー 2017/5/9号

イベント一巡、高値圏推移も中国動向に留意!

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  • 北朝鮮を巡る地政学的リスクに落ち着きが見られ、フランス大統領選は事前予想通りの結果となり、当面の不確実性要因が払拭された。トランプ大統領は北朝鮮との対話の可能性についてBloombergのインタビューで言及している。

    5/5に発表された4月の雇用統計では平均時給の伸びは鈍化したが、非農業部門雇用者数が前月比21.1万人増と3月の同7.9万人増(速報値は同9.8万人増)から大幅に改善したこともあり、投資家のセンチメントは好転。5/5終値で、NYダウが3/1の最高値21,115.55ドルに迫る21,000ドル台に再び乗せ、S&P500、ナスダックは最高値を更新するなど主要3指数は上昇基調にある。
  • 業種別にはハイテク、金融、消費関連、運輸などが高い。ハイテクでは発売10周年を迎え今秋販売予定の次世代iPhoneの期待が高まるアップル(AAPL、半導体製造装置関連のラムリサーチ(LRCXアプライド・マテリアルズ(AMATKLAテンコール(KLACなどの株価が上昇。金融はオバマケア代替法案が下院で可決されたことで保険が上昇し、長期金利上昇などから銀行も買われた。ただ、下院を通過した同代替法案だが、上院での審議では難航が予想されており、保険セクターの株価動向には注意が必要であろう。消費関連ではヤム・ブランズ(YUMマクドナルド(MCDの好業績が好感され、化粧品小売チェーンのアルタ・ビューティ(ULTAも上昇。運輸関連ではユナイテッド・コンチネンタルHDUALデルタ航空(DALなど航空会社が大幅高となった。

    Bloombergの集計によれば、5/5現在、S&P500構成企業のうち414社が2017/12期1Q(1-3月)の決算を発表し、304社(73.4%)が市場予想のEPSを上回った。実績を含めた増益率予想は前年同期比19.0%増と、好調ぶりが窺える。エネルギー、半導体やソフトウェア・サービスなどのハイテク、外食などの消費者サービスといったセクターが牽引役となっており、増益率を高めている。決算発表やビッグイベントがほぼ一巡し、注目ポイントは6月の金融政策(FOMC)に移りつつある。5/5現在、FF金利先物からみた利上げ確率は100%で、長期金利は緩やかに上昇している。米国株は引き続き高値圏での推移を見込むが、金融規制強化に伴い中国株が下落しており動向には留意したい。(庵原)
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S&P500業種別およびNYダウ構成銘柄の騰落率(5/5現在)

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■主な企業決算 の予定
●5月9日(火): エヌビディアアラガンウォルト・ディズニー、EA、プライスライン
●10日(水): ホールフーズ・マーケットシマンテック、ING
●11日(木): マグナ・インターナショナル、メーシーズ
●12日(金):アルセロール・ミタル

■主要イベントの予定
●5月9日(火) :
3月の求人労働異動調査
・3月の卸売在庫(確定値)
●10日(水) :
・4月の輸入物価指数
4月の月次財政収支
ドラギECB総裁、オランダ議会で証言
●11日(木) :
新規失業保険申請件数(5/6終了週)
4月の生産者物価指数(PPI
G7財務相・中央銀行総裁会議
・EU春季経済予測発表
●12日(金) :
4月の消費者物価指数(CPI
4月の小売売上高
5月のミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)
●15日(月) :
5月のNY連銀製造業景気指数
・5月のNAHB住宅市場指数
(Bloombergをもとにフィリップ証券作成)



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フィリップ証券リサーチ部アナリスト袁鳴
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