米国ウィークリー 2017/4/25号

企業業績と政策への期待でリスクオン?

bg_chart_trading_7785
  • 地政学的リスクは高まり、英国での突然の解散総選挙の発表やフランス大統領選を控えるなかでも、米国主要3指数は過去5営業日で上昇となった(4/21現在)。アメリカンエキスプレス(AXPユナイテッドヘルス・グループ(UNHなどは良好な決算が好感され、ボーイング(BAユナイテッド・テクノロジーズ(UTXは軍需関連として物色された。また、決算発表を前にインテル(INTCマイクロソフト(MSFTはアナリストの買い推奨が相次ぎ株価が上昇した。

    市場参加者の注目ポイントは業績動向に移りつつある。S&P500の24業種分類では、エヌビディア(NVDAアプライド・マテリアルズ(AMATなど半導体・同製造装置、国際的貨物輸送会社のCSXなど運輸、スターバックス(SBUXなど消費者サービスが良好な業績や決算への期待を背景に大幅高となり、相場を押し上げた。また、下落が続いた10年国債利回りは4/18の2.1%台を底に緩やかながら反転上昇し、銀行など金融セクターが上昇した。
  • 4/23に実施されたフランス大統領選は中道・無所属のマクロン氏と、極右政党「国民戦線」党首のルペン氏が勝利し、5/7の決選投票に進出する見通しとなった。市場のメインシナリオ通りとなったことで、マーケットはリスクオンとなり、日本時間の4/24には為替市場でユーロは買われ、大幅高となった。一方、リスクオフの巻き戻しから円が売られ、日本株は大幅な上昇となった。ドル・円は大幅なドル高・円安となったが、ドルインデックスは低下し一時、3/27以来となる99台を割り込んだ。足元のドル安は一時的と思われるが、米国株を押し上げよう。
     

    短期的には欧州政治の一部不透明要因が払拭されたことで、見通しを含めハイテクなど好業績企業を買う動きが強まるものと思われる。ただ、北朝鮮情勢を巡る地政学的リスクは高まった状況が続いており、注意が必要である。また、4/28発表の2017/1-3月のGDP速報値は前期比年率1.1%増と2016/10-12月の同2.1%増から鈍化が見込まれており、投資家心理を冷やす可能性もある。一方、トランプ大統領はツイッターで、4/26に「大規模な税制改革と減税を発表する」と投稿。4/29の就任100日目を控え、未だ成果のないトランプ政権が公約実現の動きを進めれば、投資家のリスクを取る動きが強まることとなろう。(庵原)

phillip_fig_weekly_Apr26th17_01

S&P500業種別およびNYダウ構成銘柄の騰落率(4/21現在)

phillip_fig_weekly_Apr26th17_03
phillip_fig_weekly_Apr26th17_02

■主な企業決算 の予定
●4月25日(火):コーニング、マクドナルド、キャタピラー、コカ・コーラ、ロッキード・マーチン3M、アーコニック、TIATT
●26日(水): PG、ツイッター、ボーイング、シーゲート
●27日(木):ダウ・ケミカルフォードインテルアマゾンスターバックスマイクロソフト、アフラック、アルファベットコムキャストUPS、サムスン電子、百度
●28日(金): GMエクソンモービル、シェブロン、VF
●5月1日(月):バークシャー・ハサウェイ

■主要イベントの予定

●4月25日(火) :
2月のS&P・コアロジック/ケース・シラー住宅価格指数
4月の消費者信頼感指数

●26日(水) :
ユンケル欧州委員長、メイ英首相と会談(ロンドン)
・ASEAN首脳会議(マニラ、4/29まで)

●27日(木) :
・新規失業保険申請件数(4/22終了週)
3月の耐久財受注(速報値)

●28日(金) :
2017/1-3期のGDP(速報値)
4月のミシガン大学消費者マインド指数(確定値)
・4月のシカゴ購買部協会景気指数

●5月1日(月) :
・3月の個人所得・個人支出
4月のISM製造業景況指数
(Bloombergをもとにフィリップ証券作成)



【レポートにおける免責・注意事項】
本レポートの発行元:フィリップ証券株式会社〒103-0026 東京都中央区日本橋兜町4番2号
TEL:03-3666-2101 URL: http://www.phillip.co.jp/
本レポートの作成者:公益社団法人日本証券アナリスト協会検定会員庵原浩樹
フィリップ証券リサーチ部アナリスト袁鳴
当資料は、情報提供を目的としており、金融商品に係る売買を勧誘するものではありません。フィリップ証券は、レポートを提 供している証券会社との契約に基づき対価を得ております。当資料に記載されている内容は投資判断の参考として筆者の 見解をお伝えするもので、内容の正確性、完全性を保証するものではありません。投資に関する最終決定は、お客様ご自身 の判断でなさるようお願いいたします。また、当資料の一部または全てを利用することにより生じたいかなる損失・損害につ いても責任を負いません。当資料の一切の権利はフィリップ証券株式会社に帰属しており、無断で複製、転送、転載を禁じま す。
<日本証券業協会自主規制規則「アナリスト・レポートの取扱い等に関する規則平14.1.25」に基づく告知事項> 本レポートの作成者であるアナリストと対象会社との間に重大な利益相反関係はありません。

本レポートはお客様への情報提供を目的としてのみ作成されたもので、当社の提供する金融商品・サービスその他の取引の勧誘を目的とした ものではありませ ん。本レポートに掲載された内容は当社の見解や予測を示すものでは無く、当社はその正確性、安全性を保証するものではありません。また、掲載された価格、 数値、予測等の内容は予告なしに変更されることがあります。投資商品の選択、その他投資判断の最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようお願いいたしま す。本レポートの記載内容を原因とするお客様の直接あるいは間接的損失および損害については、当社は一切の責任を負うものではありません。

無断で複製、配布等の著作権法上の禁止行為に当たるご使用はご遠慮ください。

IGアカデミー

無料のオンラインコースや各種ウエビナー、セミナーなど、IGが提供する豊富な学習プログラムを通じてトレードの方法を学び、トレードに関する知識を深めることができます。