米国ウィークリー 2016/8/23号

“イエレン議長の講演待ちでやや神経質な展開も!”

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  • 8月相場は、ドル安、低位での金利推移、原油大幅高と投資家のリスク許容度が高まる状況にある。為替市場では主要国通貨に対するドルの価値を示すドル・インデックスが強い雇用統計を受け、8/9には96.524まで上昇したが8/19には一時94.077まで低下し、ドル・円は8/2の102.83円/ドルが8/16には99.54円/ドルを付け足元100円/ドル台での推移とドル安基調にある。10年国債利回りは、月初に比べ上昇したものの、1.5%台でレンジ内の推移。また、WTI原油先物価格は、8/2に39.51ドルと一時40ドル台を割り込んだが8/19現在、8/11以降7連騰となり、8/2からの上昇率は22.8%にまで高まっている。

    市場を取り巻く環境は非常に良好と言えるが、8/19現在の月初来上昇率は、NYダウが0.65%S&P500種株価指数が0.47%に留まっている。
  • NYダウ構成30銘柄では、月初来で28銘柄が上昇。好決算を発表したメルク(MRKが8.01%高(年初来19.95%上昇)のほか、ナイキ(NKE6.13%高、アップル(AAPL4.94%高、ゴールドマン・サックス(GS4.67%高、ビザ(V3.10%高、JPモルガン・チェース(JPM2.95%高と良好決算かつ年初来騰落率が主要指数を下回る企業の上昇が目立つ。いわゆるリターンリバーサルの動きが強まっている。

    S&P500種の10業種別では月初来上昇率がエネルギーで3.17%であるが、原油の大幅高に比べ見劣りがする。一方、ハイテク中心のナスダックは1.48%高と主要指数や大型株の上昇率を上回っている。年初来では4.61%の上昇に留まっており、相対的な出遅れ感があると思われる。新製品発表を控えるアップル(AAPL、好決算発表のアプライド・マテリアルズ(AMATなどのナスダック銘柄に注目したい。一方、エネルギー関連株の動向には注意したい。主要産油国の生産抑制期待で上昇が続く原油価格であるが、反落の可能性があるとみており、動向には留意したい。短期的には、カンザスシティー連銀主催、ジャクソンホールでの経済シンポジウムで講演を行うイエレンFRB議長のコメントに注目したい。FRBが市場との対話を行う機会として捉え、年内利上げの有無へのヒントを示すこととなろう。やや外野のノイズも高まり、高値圏での警戒感もあって、株式市場は短期的に神経質な展開となることが予想される。(庵原)
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S&P500業種別およびNYダウ構成銘柄の騰落率(8/19現在)

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■主要企業の決算予定
●8 月 23 日( 火) :ベスト・バイ、ペトロチャイナ
●24 日(水) : HPインク、グレンコア
●25 日(木) :ティファニー、中国人寿保険、中国建設銀行

■主要イベントの予定
●8月23日(火):
7月の新築住宅販売件数
・8月のユーロ圏製造業購買担当者景気指数(PMI) 
・8月のユーロ圏消費者信頼感指数
●24日(水):
・6月の住宅価格指数
7月の中古住宅販売件数
●25日(木):
•新規失業保険申請件数(8/19 終了週)
7月の耐久財受注
7月の製造業受注
●26日(金):
イエレンFRB議長、ジャクソンホールで講演
4-6月期のGDP(改定値) 
8月のミシガン大学消費者信頼感指数・確報値
●29日(月):
7月の個人消費支出(PCE
・7月の個人所得

(Bloombergをもとにフィリップ証券作成)


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フィリップ証券リサーチ部アナリスト袁鳴
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