米国ウィークリー 2016/5/2号

日米金融政策後の株価調整は投資の好機?

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  •  注目された日米金融政策決定会後、世界の株価指数は軟調な展開となった。4/27、FRBはFOMCで年内利上げの可能性を残したものの、緩和的スタンスを示し、マーケットはリスクを取る動きとなった。一方、4/28に日銀が金融政策維持の決定を発表すると事前の追加緩和を見込んだ円売り・日本株買いの巻き戻しの動きが強まり、ドル・円は急激な円高となり、株価は急落した。日銀の金融政策維持を受けて、世界的にリスク・オフモードが強まった。
  • 加えて、米国では冴えない決算発表と弱い経済指標もあって4/28・29と主要株価指数は続落。4/26に既に13年ぶりに1-3月期の四半期決算が減収減益となり市場予想を下回ったアップル(AAPL)は、4/28に著名投資家カール・アイカーン氏が持ち株全てを売却していたと発表し株価がさらに下落。アルファベット(GOOGL)ツイッター(TWTR)の決算も冴えず、ハイテク株が売られる展開となった。4/28に発表された1-3月期の米国GDP速報値は前期比年率0.5%増と市場予想の同0.7%増を下回った。エネルギー関連投資が減り、民間設備投資は同5.9%減、輸出も2.6%減と何れも2四半期連続のマイナス。また、個人消費は同1.9%増と伸びが鈍化し約5年ぶりの低水準となった。
     
  •  日銀の金融政策に加えて、米国内の弱いマクロ・ミクロ指標から高値圏にあった米国株式市場では売り優勢の展開となった。ただ、マーケットは比較的短期間に落ち着きを取り戻すと予想し、調整局面は投資の好機と見ている。G7・サミットを控え財政出動を予定する日本では、連休明けに株価が落ち着きを取り戻し反転上昇となる可能性もあろう。米国株は米企業の1-3月期や見通しが市場予想を上回った銘柄を中心に再び堅調さを取り戻すものと予想する。
     
  • FOMC声明では、「海外と市場がリスク」との文言を削除した一方で「経済活動は減速した」と景気判断を下方修正している。米国ではやや軟調な経済指標が気掛かりだが、市場の利上げ先送り観測の強まりが株式市場の支援材料になりそうだ。一方、4月の中国製造業PMIは節目の50を超え、5/6に発表される雇用市場は引き続き良好な見通し。フェイスブック(FB)アマゾン・ドット・コム(AMZN)など好業績で評価される企業などにも注目したい。(庵原)
     
  • 5/2号ではアマゾン・ドット・コム(AMZN)、シティグループ(C)、フェイスブック(FB)、ハリバートン (HAL)、ロッキード・マーチン(LMT)を取り上げた。
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S&P500業種別およびNYダウ構成銘柄の騰落率(4/29現在)

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■主要企業の決算発表予定
●5月2日(月):バークシャー・ハサウェイ
●3日(火):ファイザーハリバートン、HCAホールディングス、HSBC、BMW
●4日(水):トリップアドバイザープライスラインテスラ、プルデンシャル
●5日(木):メルク、アパッチ、3Dシステムズ、アリババ
●6日(金):アルセロール・ミタル

■主要イベントの予定
●5月2日(月):
4月のISM製造業景況指数
・ダドリーNY連銀総裁が講演
●3日(火):
4月の自動車販売
中国4月の財新製造業PMI
●4日(水):
4月のADP雇用統計
3月の貿易収支
・4月のISM非製造業景況指数
●5日(木):
新規失業保険申請件数(4/29終了週)
・ECB経済報告
●6日(金):
4月の雇用統計、失業率
3月の消費者信用残高
●9日(月):
4月のLMC(労働市場情勢指数)



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フィリップ証券リサーチ部アナリスト袁鳴
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