米国ウィークリー 2016/11/22号

上昇一服も循環物色から堅調な相場展開を予想!

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  • 11/8-18のトランプ・ラリー8営業日でNYダウは2.9%、S&P500は2.0%、ナスダックは2.5%上昇した。S&P500の24業種分類では銀行が14.0%、証券など各種金融が9.4%、運輸7.0%、保険6.5%と金融セクターを中心に上昇率が高まった。ただ、足元で上昇ピッチも緩やかとなり一服感も見られる。

    NYダウは11/15に終値で18,923.06ドルと最高値を更新すると、その後は小幅に下落。小動きの展開の中、小売や通信のほか、半導体、ソフトウェアなどハイテクに資金が流入するなど、セクターローテーションの動きが見られる。11/15以降の3営業日では、NYダウ構成の個別銘柄では、ホーム・デポ(HDビザ(Vアップル(AAPLマイクロソフト(MSFTナイキ(NKEなどが買われている。トランプ相場に落ち着きが見られる中、米国株は売り物をこなしつつ循環物色による底堅い展開が続くと予想する。
  •  また、市場では新政権で運営が円滑に進められるか、閣僚ポストなどの人事に注目が集まっている。トランプ次期大統領は、ペンス次期副大統領のほか、国家安全保障を担当する大統領補佐官にフリン元国防情報局長官を指名し、司法長官にセッションズ上院議員、CIA・中央情報局長官にはポンペオ下院議員を起用すると発表。財務長官にはゴールドマン・サックス・グループの元パートナーであるムニューチン氏を推薦する模様。11/19にはトランプ次期大統領は、選挙期間中に激しく対立した共和党主流派のロムニー元マサチューセッツ州知事と会談。同氏に国務長官ポストを検討しているとの報道もあり、政策で隔たりのある共和党主流派との融和を進めているものと見られる。
     

    外交では11/13に中国・習近平国家主席、11/14にロシアのプーチン大統領と電話協議し関係強化や協調への意欲を伝え、11/17には非公式だが安倍首相と実質上の「日米首脳会談」を行い、各国との信頼関係構築を進めている。引き続きトランプ次期大統領の動向に注目が集まることとなりそうだ。急ピッチの金利上昇やドル高などから企業業績への懸念も浮上しているが、11/25のブラックフライデーから本格化するクリスマス商戦はネット販売などを中心に好調な見通しで、良好な投資家マインドが続くと予想する。(庵原)

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S&P500業種別およびNYダウ構成銘柄の騰落率11/18現在)

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■主な企業決算 の予定
●11月22日(火) : HPE、HPインク、アナログ・デバイセズ
                           
■主要イベントの予定
●11月22日(火):
10月の中古住宅販売件数
・11月のユーロ圏消費者信頼感(速報値)
・11月のリッチモンド連銀製造業指数
●23日(水):
・MBA住宅ローン申請指数
10月の耐久財受注
・新規失業保険申請件数(11/18分)
10月の新築住宅販売件数
11月のミシガン大学消費者態度指数(確報値)
FOMC議事録公表(11/111/2分)
・11月のユーロ圏製造業PMI(速報値)
●24日(木):
・米感謝祭の祝日で休場
7-9月のGDP(改定値)
・独11月のIfo景況感指数
●25日(金):
・米国感謝祭翌日の「ブラックフライデー」、株式・債券市場は短縮取引
英国7-9月のGDP(改定値)
●28日(月):
・ユーロ圏のマネーサプライM3

(Bloombergをもとにフィリップ証券作成)


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フィリップ証券リサーチ部アナリスト袁鳴
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