米国ウィークリー 2016/11/1号

雇用統計を控え、大統領選挙などリスク要因も留意!

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  • 米国株式市場は低調な展開。10/28現在、主要3指数の騰落率がNYダウ0.09%と小幅に上昇した一方、S&P500種株価指数▲0.69%、ナスダック総合指数▲1.28%と下落した。企業決算が強弱含みとなったほか、経済指標の改善から米長期金利が上昇し、株式への資金流入の減少などが嫌気された。今週、雇用統計など重要な経済指標の発表を控え、投資家の様子見姿勢が強まると見られる。また、大統領選挙への懸念再燃に加え、原油の減産協議の動向次第では相場は波乱の展開となる可能性がある。

    ドル高が株価を押し下げた。マークイット製造業PMI、S&P・コアロジック/ケース・シラー住宅価格指数や新築住宅販売など重要な経済指標が改善したほか、AT&TTタイムワーナー(TWXなどM&Aの見通しも好材料視され、10年国債利回りが上げて、ドルインデックスは10/19の97.92から10/27の98.88に上昇。一方、週明けの為替市場では主要通貨に対してドル高がやや減速傾向。良好な7-9月期のGDP速報値はドル高を支える材料と見られるが、大統領選挙の不透明感が強まり、ドル買いが失速。ヒラリー・クリントン氏が私的な電子メール・サーバーを使用した問題をめぐり、連邦捜査局(FBI)が調査を再開したと伝わり、マーケットの新たなリスク要因として留意したい。
  • 10/28現在、S&P500構成企業の3Qの市場予想が前年同期比1.6%増と10/21時点の同0.4%減から一転増益。公益セクターは当初の同4.4%増から同8.7%増と大幅増益の見通し。ヘルスケアセクターのうち製薬、バイオ&ライフサイエンスの増益幅は当初の同1.9%から同4.1%に拡大。バイオ製薬のバイオジェン(BIIBは市場予想を上回った好決算を発表した。今週、ファイザー(PFEギリアド・サイエンシズ(GILDなどヘルスケア関連に引続き注目したい。また、フェイスブック(FBクアルコム(QCOMなどの決算発表のほか、世界最大のオンラインショッピングデーの中国の「独身の日」(11/11)を控え、アリババ(BABAの動向にも注目したい。11/4、10月の雇用統計では非農業部門雇用者数が前月比17.5万人増と8月の同15.6万人増を上回る見通し。市場予想の水準となれば、株価を押し上げる可能性がある。(袁)
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S&P500業種別およびNYダウ構成銘柄の騰落率(10/28現在)

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■主な企業決算 の予定
●11月1日(火) :ファイザーコーチギリアド、BP
●2日(水) :タイムワーナーフェイスブッククアルコムアリババ
●3日(木) :スターバックス、CBS、シマンテッククレディ・スイスレノボ
●4日(金) :BMW、コメルツ銀

■主要イベントの予定
●11月1日(火):
日銀金融政策決定会合、終了後政策金利を発表。黒田総裁、記者会見 
FOMCの開催(11/1-11/2) 
中国10月の製造業PMI(国家統計局)、財新製造業PMI
10月のISM製造業景況指数
●2日(水):
・10月のADP雇用統計
FOMC終了後の政策金利発表 
●3日(木):
・新規失業保険申請件数(10/29分)
10月のISM非製造業景況指数
ECBの経済報告
●4日(金):
・9月の貿易収支 
10月の雇用統計、失業率
●7日(月):
10月のLMCI(労働市場情勢指数) 
・9月の消費者信用残高            

(Bloombergをもとにフィリップ証券作成)


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フィリップ証券リサーチ部アナリスト袁鳴
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