個別銘柄レポート:ファイザー

バイオ医薬会社の買収で新薬部門の拡大が期待される

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ニューヨーク| 製薬 | 業績レビュー

BLOOMBERG PFE:US | REUTERS PFE.N

  • 2016/12期1Q(1-3月)は売上高が前年同期比19.7%増の130.05億USD、純利益が同27.0%増の30.16億USDと大幅な増収増益だった。イノベーティブ医薬品(※1)やエスタブリッシュ医薬品(※2)の両部門は好調。後発薬大手のホスピーラ(※3)の買収も寄与した。
  • 心臓病治療薬、神経痛治療薬や関節リウマチ治療薬など主力薬は米国内での販売が好調となり、新薬部門をけん引した。
  • 2016/12通期の市場予想は売上高が前期比7.4%増の524.43億USD、純利益が同71.6%増の119.45億USDである。

(※1)イノベーティブ医薬品:ファイザーが開発した処方薬や大衆薬
(※2)エスタブリッシュ医薬品:特許が切れ、効果や安全性に対する評価が確立された新薬より安価な医薬品
(※3ホスピーラ米国のヘルスケア企業である。注射剤とインフュージョンテクノロジーの市場で世界をリードする。


What is the news?

2016/12期1Qは売上高が前年同期比19.7%増の130.05億USD、純利益が同27.0%増の30.16億USDと大幅な増収増益。調整後EPS は0.670USD と市場予想の0.553USD を上回った。新薬と既存薬品の両部門は何れも2桁の増収と好調。また、後発薬大手のホスピーラの買収も寄与。
部門別では、主力のイノベーティブ医薬品部門の売上高は前年同期比22.6%増の70.33億USDと全体の54%を占めている。処方新薬、ワクチン、腫瘍治療薬やコンシューマーヘルスケアの4事業は全て増収と新薬部門に寄与した。特に、心臓病治療薬「エリキュース」、神経痛治療薬「リリカ」や関節リウマチ治療薬「ゼルヤンツ」といった主力製品は米国での販売が好調だった。また、エスタブリッシュ医薬品部門の売上高が同16.5%増の59.72億USDとなった。グローバル処方既存薬は同7.4%減の47.73億USDとなったものの、2015/9に傘下に収めたホスピーラの売上高11.99億USDを計上し減収分を補った。

同社はバイオ医薬品会社アナコア・ファーマシューティカルズ(ANAC)を52億USDで買収すると発表、2016/12期3Q(7-9月)に完了する予定。同社は買収を通じてアナコアの皮膚炎治験薬を獲得し、新薬の拡充で事業の拡大が注目される。アナコアは皮膚炎の治療薬承認を米食品医薬品局(FDA)に請求しており、承認されれば新薬の年間売上高は20億USDを超えると同社は予想している。


How do we view this?

会社は2016/12通期の売上高を従来予想の490億-510億USDから510億-530億USDに引き上げ、EPSが従来予想の2.20-2.30USDを 2.38-2.48USDに引き上げた。また、同社は設備投資額を従来予想の73億-78億USDから74億-78億USDに修正。通期の市場予想は売上高が前期比7.4%増の524.43億USD、純利益が同71.6%増の119.45億USDである。

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配当予想(USD) 1.20 (予想はBloomberg)
株価(USD) 33.38 2016/5/16

会社概要
1849年創業の世界トップクラスの製薬会社。研究開発に強みを持ち処方医薬品、一般用医薬品、動物用医薬品やワクチンなどの研究・開発及び製造販売を行っている。

企業データ(2016/5/16)
ベータ値 0.81
時価総額(百万USD) 202,445
企業価値=EV(百万USD) 222,692
3ヵ月平均売買代金(百万USD) 1,386
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主要株主(2016/5) (%)
1. BLACK ROCK 6.91
2. VANGUARD GROUP INC 6.06
3. STATE STREET CORP 5.18
(出所:Bloombergをもとにフィリップ証券作成)


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フィリップ証券リサーチ部アナリスト袁鳴
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