米国ウィークリー 2018/1/10号

ロケット・スタート!

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  • 2018年は、世界同時株高で幕が開いた。昨年末、世界的に一時調整もあったが年末年始の米中経済指標を市場は好感、順調な滑り出しとなった。中国では12/31の国家統計局発表12月PMIの製造業・非製造業、民間Caixin(財新)PMIは1/2の製造業や1/4のコンポジット、サービス業と何れも好不況の節目50や市場予想も軒並み上回り、中国など新興国市場の株価は大幅高となった。

    MSCI指数のうち新興国は、12/7の直近安値を底に上昇が続き1/8の1,206.86までで9.9%高、1/8現在、年初来では4.2%上昇となった。また、やや出遅れていた日本株は、年初から大幅高となり1/9現在、日経平均で年初来4.8%の上昇である。米国では、1/4、1/6にそれぞれ発表された12月のISM製造業・非製造業や1/6発表の12月分雇用統計が強すぎず弱すぎず、良好な経済状況確認と緩やかな利上げペース維持との市場見通しをマーケットが好感し、NYダウ、S&P500、ナスダックの主要3指数は連日で最高値更新となった。
  • 1/8現在、NYダウは年初来2.3%高と新興国や日本株のほかMSCI指数の先進国(同2.6%高)に比べ上昇率がやや見劣りするが、順調なスタートと言えよう。税制改革による実質減税の効果をマーケットが織り込む余地は、未だあると見ているためである。また、北朝鮮が韓国の呼びかけに応じ、南北対話が実現したことは投資家に安心感をもたらしていると言えそうだ。1/9、北朝鮮は2月の平昌(ピョンチャン)冬季五輪への参加を正式に表明したことで、同国の正式参加が決まる公算は高い。フィリップ証券では、北朝鮮が強まる圧力に対して、万一のケースに備えたオプションとして、対話の窓口を確保したと見ている。平昌五輪終了(2/9から2/25まで17日間開催)の2月末までは、ひとまず北朝鮮リスクが遠のくこととなろう。ただ、その間も北朝鮮の核やミサイル開発の進展が想定されるため、トランプ大統領の今後の出方が注目される。

    短期的には、1/9-12までラスベガスで開催される恒例のCES(米国家電見本市)が注目されよう。AIスピーカーなどIotを駆使した家電のほか、EV(電気自動車)の完成車メーカーと関連するハイテク企業の技術革新の動向などが注目される。やや材料に乏しいが、健全な調整をこなしつつ、リターン・リバーサルも含め、2018年年初も良好な地合いを継続する動きを予想する。(庵原)
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S&P500業種別およびNYダウ構成銘柄の騰落率(1/9現在)

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■主な企業決算 の予定
●1月12日(金):ブラックロック、JPモルガンウェルズ・ファーゴ

■主要イベントの予定
●1月10日(水):
・12月の輸入物価指数
・11月の卸売在庫
シカゴ連銀総裁、セントルイス連銀総裁、講演
欧州ECB議事要旨(15日までに発表)
・中国12月の経済全体のファイナンス規模、新規融資、マネーサプライ(15日までに発表)
●11日(木):
・12月の生産者物価指数
16日終了週の週間新規失業保険申請件数
12月の財政収支
・欧州11月のユーロ圏鉱工業生産
●12日(金):
12月の消費者物価指数
・12月の小売売上高
・11月の企業在庫
ボストン連銀総裁、講演
・欧州モーターショー(ブリュッセル、21日まで)
・チェコ大統領選挙(第1回投票、13日まで)、決選投票の場合は26-27日に実施
・中国12月の貿易収支

(Bloombergをもとにフィリップ証券作成)


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フィリップ証券リサーチ部アナリスト袁鳴
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