米国ウィークリー 2016/12/20号

出遅れセクター物色もあり小確りの展開を予想!

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  • 12/16、NYダウは前日比小幅安の19,843.41ドルとなったが、週間ベースで6週連続の上昇。NYダウの月間上昇率は11月が5.41%、12月は3.76%となり20,000ドル台乗せも視野に入った。ただ、足元で上昇ピッチは鈍化している。

    12/13-14に開催されたFOMCで、FRBは想定通りFF金利誘導目標(政策金利)を0.25%引き上げ0.50-0.75%とした。ただ、FOMCメンバーによる2017年政策金利予想の中央値から、同年の利上げ見通しは年3回と従来の2回からペースが引き上がった。この結果を受けて株式相場は一旦下落となったが、すぐに落ち着きを取り戻した。イエレン議長は会見で、労働市場には依然改善余地があること、経済の先行きに不透明感があるとした。これらFRBの慎重姿勢は市場のポジティブファクターと言えよう。10年国債利回りはFOMC後、一時2.63%と大幅に上昇したが、その後は2.5%台でほぼ横ばいで推移している。
  • 金利上昇に伴い資金流入が続いた銀行、保険、証券など金融セクターは過去5営業日で下落に転じた。一方、通信、公益、ヘルスケアや食品・飲料・タバコなどディフェンシブセクターへの資金シフトが見られる。金利上昇に一服感が見られ、S&P500をアンダーパフォームしている不動産セクターなどの評価見直しも想定されよう。また、主要通貨に対する水準を示すドルインデックスも一時103.56と2002/12以来の水準まで上昇したが、その後は緩やかにドル安方向にある。目先のドル上昇一服で、ドルで取引される原油など商品市況は底堅い展開となることも想定される。また、ドル上昇一服で投資家の資金は、資本財、自動車、ハイテクなどグローバル企業へ向かいやすくなることも考えられよう。

    利益確定売りも出やすい局面であるが、出遅れセクターが買われるなどしており振れ幅の小さい小確りの相場展開を予想する。セクター別には、ヘルスケア、ハイテク、ソフトウェアのほか、サイバーセキュリティー関連に注目したい。オバマ大統領は大統領選挙期間にロシアからサイバー攻撃を受けたと断定し、英独の情報機関もロシアによるサイバー攻撃や情報工作に対して懸念を表明している。株式相場は、ビッグイベントが一巡しクリスマス休暇入りする市場参加者も増えるなか、当面は小動きの展開が続くと予想する。(庵原)
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S&P500業種別およびNYダウ構成銘柄の騰落率(12/16現在)

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■主な企業決算 の予定
●12月20日(火) :フェデックスナイキ
●12月21日(水) :マイクロン・テクノロジー

■主要イベントの予定
●12月20日(火):
日銀金融政策決定会合、終了後政策金利発表。黒田総裁の定例記者会見 
・ユーロ圏10月の経常収支
●21日(水):
・MBA住宅ローン申請指数
11月の小売売上高
11月の中古住宅販売件数
12月の消費者信頼感(速報値)
12月のユーロ圏消費者信頼感指数  
●22日(木):
11月の耐久財受注
・新規失業保険申請件数(12/17終了週)
11月の個人所得・支出
・米11月景気先行指標総合指数
ECB経済報告
●23日(金):
11月の新築住宅販売件数
12月のミシガン大学消費者マインド指数(確定値)
●26日(月):
日銀・金融政策決定会合議事要旨 

(Bloombergをもとにフィリップ証券作成)

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