米国ウィークリー 2016/11/29号

Xマス商戦滑り出し好調も短期的には上昇一服?

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  • S&P500、NYダウ、ナスダックに加え、小型株で構成されるラッセル2000指数が揃って史上最高値更新と株価上昇基調が続いている。S&P500、NYダウは揃って4連騰となり、11/25現在、月初来上昇率はそれぞれ4.1%、5.6%となり、ラッセル2000はじつに15連騰、同上昇率は13.1%に達している。

    ラッセル2000は、11/3からの15連騰では16.5%上昇し、セクター別には原材料・加工株が21.0%、ヘルスケア19.8%、エネルギー19.5%、生産者向け耐久財19.2%の上昇である。トランプ政権の政策期待に加え、好調な企業業績と良好なマクロ景気指標が後押ししていると見られる。足元では、本格スタートとなったクリスマス商戦が好調で株価押し上げ要因となっている。
     
  • 11/26に公表されたデータによれば、11/24の感謝祭の祝日と11/25のブラックフライデーでは、実店舗の売上が前年水準を割り込んだが、オンラインショッピングの売上高は両日2桁増となった模様。ブラックフライデーの売上高は前年同日比21.6%増の33.4億ドルと初の30億ドルを突破し過去最高となったようだ。また、アドビ・デジタル・インデックスによれば、11/24-25のネットショッピングの支出が前年同期比18%増の52.7億ドルと初めて50億ドル台を達成し、事前予想の50.5億ドルも上回ったようだ。11/28のサイバーマンデーも良好な結果が見こまれそうだ。NRF(全米小売業協会)によれば、年末商戦の見通しは売上高が前年同期比3.6%増の6,558億ドル(約73.2兆円)と過去10年平均成長率同2.5%増を大きく上回る見通し。ネット販売は同7-10%増、最大1,170億ドル(約13兆円)が見込まれている。

    雇用者数は拡大し、賃金上昇に加え株高などもあって国民の消費意欲は高まっていると思われる。株式市場では消費や物流関連企業に注目が集まっている。また、ドル高にやや一服感が見られる中、大手のグローバル企業にも注目したい。ただ、11/30のOPEC総会、12/2の雇用統計、12/4のイタリアの憲法改正の是非を問う国民投票などビッグイベントを前に、利益確定売りと様子見ムードの高まりから短期的に相場上昇一服となる可能性もあると見ている。投資対象としては良好な業績が確認された企業をピックアップしたい。(庵原)
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S&P500業種別およびNYダウ構成銘柄の騰落率(11/25現在)

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■主な企業決算 の予定
●11月29日(火) : ティファニー

■主要イベントの予定
●11月29日(火):
7-9月期GDP(改定値)
・9月のS&P・コアロジック/ケース・シラー住宅価格指数
・11月の消費者信頼感指数
・NY連銀総裁の講演
●30日(水):
・MBA住宅ローン申請指数
ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁、発言
・新規失業保険申請件数(11/18分)
11月のADP雇用統計
11月の個人消費所得・支出
米地区連銀経済報告(ベージュブック)
●12月1日(木):
・新規失業保険申請件数(11/26終了週)
・中国11月の国家統計局製造業PMI、財新製造業PMI
11月の自動車販売統計
●2日(金):
・11月の雇用統計、失業率
●5日(月):
・11月の米労働市場情勢指数(LMCI) 
・11月のISM非製造業景況指数

(Bloombergをもとにフィリップ証券作成)


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フィリップ証券リサーチ部アナリスト袁鳴
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