米国ウィークリー 2016/8/2号

GDPの予想下振れも株式市場は底堅い展開へ!

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  • FOMC、2016/4-6月期のGDP成長率と注目されたビッグイベントを挟み、NYダウは7/29現在、5営業日続落である。一方で、ナスダックは4日、S&P500種株価指数は2日、それぞれ続伸となっている。

    7/26-27のFOMCで、大方の予想通りFRBは利上げを見送り、“Near-term risks to the economic outlook have diminished.”と声明で「短期的な経済見通しへのリスクは低下した」と指摘。力強さが増す労働市場、緩やかに拡大する経済活動、家計支出の力強い伸びなどを指摘した。しかし一方で、企業の設備投資の弱さやFOMCが引き続き物価指標(目標の2%を下回る推移)及び世界経済と金融市場の動向を注視することなどにも言及。前月比1.1万人減(発表時3.8万人減)と5月分が急減した非農業部門雇用者数は、6月分が同28.7万人増と回復したことなどを背景にやや強気な表現も見られたが、強弱入り乱れた声明文からマーケットはやや方向感に欠ける展開となった。
     
  • 7/29に発表された4-6月期GDP成長率は、前期比年率1.2%増と市場予想の同2.5%増を大きく下振れた。また、1-3月期は従来発表の同1.1%増から同0.8%増へ下方修正された。約7割を占める個人消費が前期比年率4.2%増と力強い伸びを示したが、企業の設備投資が大幅に落ち込み、民間投資は同9.7%減と大きな下押し圧力となっている。大統領選挙を控え、経済政策の先行き不透明感もあり、企業は投資を控えている面もあると思われる。7-9月期の市場予想は同1.8%増と成長加速との見方だが、2016年通年で前期比1.9%増と、上方修正された2015年の同2.6%増から鈍化する見通しである。

    ただ、株式市場は総じて底堅い展開になっていると言えよう。半導体やインターネット関連の主力企業の相次ぐ好決算、長期債利回り低下も下支え要因となり高値圏での推移となっている。年内利上げ観測はやや後退し、1.3%台への低下から1.6%近辺まで上昇していた10年国債利回りは、足元で1.4%台に再び低下している。短期的には7月の雇用統計など月初の重要経済指標の発表を控え、小動きの展開を予想するが、消費関連やインターネット関連のほか、製薬や半導体など好業績が確認された銘柄に注目したい。(庵原)
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S&P500業種別およびNYダウ構成銘柄の騰落率(7/29現在)

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■主要企業の決算予定
●8月2日(火): ファイザーPG
●3日(水):タイム・ワーナー、テスラ、メ ットライフ、HSBC
●4日(木):シマンテック、クラフト・ハインツ、シーメンス
●5日(金): アリアンツRBS

■主要イベントの予定
●8月2日(火):
6月の個人消費支出
6月の個人所得
7月の新車販売台数
●3日(水):
・MBA住宅ローン申請指数
7月のADP雇用統計
7月のISM非製造業景況指数
●4日(木):
・新規失業保険申請件数(7/30終了週)
6月の耐久財受注
●5日(金):
6月の貿易収支
7月の雇用統計、失業率
・6月の消費者信用残高
31回夏季五輪リオデジャネイロ大会(8/21まで)
●8日(月):
労働市場情勢指数(LMCI 

(Bloombergをもとにフィリップ証券作成)


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フィリップ証券リサーチ部アナリスト袁鳴
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