米国マンスリー2016年5月号

原油価格と業績次第で史上最高値更新も視野に!

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NYダウは史上最高値圏で推移

3月のISM指数は改善を示し、特に製造業は51.8と7ヵ月ぶりの拡大。ドル高やインフレ率低下などから懸念された米製造業であったが、活動の拡大と縮小の境目となる50を2015/8以降で初めて上回った。

新規受注が2014/11以来最高となるなど、特に受注の伸びが寄与した。また、WTI原油先物価格が2/11の26ドル/バレル台を底に上昇し、足元では40ドル/バレル台で堅調に推移しておりインフレ期待も高まっている。ドル安基調もあって、NYダウは2015/5の史上最高値に迫る堅調な推移となっている。(庵原)

ISM指数は改善~製造業活動の改善、原油価格上昇が株価を押し上げ】

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軟調な自動車販売と原油動向

3月の米新車販売台数は前年同月比3.2%増の159万5,484台、2月の134万4,225台から増加した。ただ、自動車大手3社の販売は全て市場予想に届かなかった。また、3月の販売台数の年率換算は1,657万台と前年同月の1,714万を下回り、約1年ぶりの低水準だった。

軟調な自動車販売を背景に3月の小売売上高は前月比0.3%減と市場予想の同0.1%増を下回った。足元、原油価格が42ドル台に回復し、自動車販売をけん引する大型車販売の動向に留意したい。(袁)

【自動車販売の減速が米小売売上高を押し下げた】

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FRBの緩和的スタンスと見通し

3/29、イエレンFRB議長は政策金利を「慎重なペースで引き上げる」ことを強調し、市場の利上げ観測は大きく後退している。イエレン議長は、海外の経済と金融市場の安定、ドル高によるインフレ率低下と米製造業への影響、堅調な住宅セクターの動向などを注視している。

インフレ率は目標値2%の半分程度、住宅指標もやや頭打ちの状況で利上げができる環境にはないと言えよう。FF金利先物から見た利上げ確率は4/25現在で4月が0%、6月で19.6%。10年国債利回りは2%を下回る水準での推移。FRBの慎重スタンスは世界経済回復の道筋が明確になるまで続きそうだ。(庵原)

【2016年以降の利上げ見通しは極めて緩やかなペースが見込まれる】

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経済指標改善し景気回復の兆し

中国国家統計局によれば、3月の製造業PMIは50.2と2月の49.0から改善し、景気拡大と悪化の分かれ目となる50を9ヵ月ぶりに上回った。また、小売売上高、新規融資、都市部固定資産投資は市場予想を上回り、減速懸念が続いた中国景気回復の兆しが確認された。

内需の回復とサービス業の成長が製造業の減速を埋め合わせ、IMFは2016年と2017年のGDP成長率見通しを0.2ptsずつ引き上げた。中長期的な景気回復ペースが加速する可能性もあろう。(袁)

【中国経済~足元の景気改善、中長期的には景気回復の加速も期待される】

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堅調な住宅市場と関連銘柄

全米不動産業者協会(NAR)によれば、3月の中古住宅販売件数は前月比5.1%増の 533万戸と市場予想の528万戸を上回り、前年同月比が1.5%増となった。また、中間価格は前年同月比5.7%上昇の22万2,700USDとなった。

住宅種類別では一戸建ての販売件数は前月比5.5%増の476万戸、集合住宅が同1.8%増 の57万戸となった。地域別の販売件数では4地域全て増加、北東部や中西部の増加が目立ち、堅調な住宅市場動向が示された。5-7月期の住宅関連企業の決算発表を控え、ホーム・デポ(HDレナー(LEND.R.ホートン(DHIなどに注目したい。(袁)

【中古住宅市場~販売件数や価格いずれも堅調】

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良好な滑り出しとなった1Q決算

2016/1Q決算は大手金融を中心に軒並み市場予想を上回り良好な滑り出しとなった。4/25現在でJPモルガン・チェース(JPMの株価は4月月初来で7.4%上昇している。

セクター別には、通信や自動車などの一般消費財・サービス、バイオなどのヘルスケアは上方修正となっている。ただ、現状の株式市場の牽引役はエネルギー、ヘルスケア、素材、金融であり、事前予想に比べ減益幅縮小見通しのセクターの評価が進んでいる。一方、マイクロソフト(MSFT)アルファベット(GOOGL)など有力ハイテク企業が市場予想を下回り株価が下落。業績動向を確認した慎重な銘柄選択を心掛けたい。(庵原)

【金融セクターなど滑り出しは良好な2016/1Q(1-3月)決算動向】

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フィリップ証券リサーチ部アナリスト袁鳴
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