米国ウィークリー2015/11/3号

マーケットは12月利上げの判断材料待ちの展開

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  • 10月は中国景気への懸念が和らぎ、世界的に株価は大幅高となった。日独に比べ、世界的な株安局面で下落率が小さかった米国株であるが、10月の月間上昇率はNYダウが8.47%、S&P500種株価指数が8.30%となった。NYダウは10月最終週半ばに3ヵ月ぶり高値をマークし、月間の上げ幅は約1,378ドルと過去最大となり、上昇率は2011/10以来、4年ぶりの高い水準となった。
    構成銘柄の月間上昇率は、S&P500種の10業種分類で13.45%上昇とトップパフォーマーの素材セクターであるイー・アイ・デュポン(DUが31.54%、同2位で11.25%上昇したエネルギーではシェブロン(CVXが15.21%と調整していた商品関連銘柄が大幅な上昇となった。このほか、情報技術(ハイテク)が10.67%上昇しマイクロソフト(MSFTが18.93%、ゼネラル・エレクトリック(GE14.67%、マクドナルド(MCD13.92%と大手製造業を中心に大幅高となった。
  • 11月月初は10月の大幅高から利益確定売りが出るなど上昇一服となる可能性があり、12月の利上げの判断材料となる主要経済指標の発表を控え様子見ムードが強まる相場展開が予想される。FRBは10/28のFOMC声明で、前回会合の世界経済の懸念や金融への影響に関する文言が削除され、12月の次回会合で金利引き上げが適切であるかを検討するとし、年内利上げ観測の見方が再び浮上してきている。足元ではやや相場の重石となっている。
    10/29に発表された7-9月期の実質GDP成長率は消費者支出が3.2%増となったが1.5%増と市場予想の1.6%増を下回り4-6月期の3.9%増から大きく減速となった。住宅指標や自動車販売の好調は続いているが、ISMの景況感指数などトレンドは下向きとなっており、利上げが正当化される状況にはないと見られる。11/6に発表される10月の雇用統計では、非農業部門雇用者数の市場予想が前月比18万人増と節目の20万人を割り込む見通しであり注目される。2015/3Q(7-9月)の決算は、10/30時点でS&P500種構成企業のうち340社が発表しEPSが市場予想を上回ったサプライズ比率が73.5%とヒストリカルにみて高水準な状況が続いている。アップル(AAPLなど当面は、好業績・優良銘柄をピックアップする選別物色が強まる展開を予想する。(庵原)
 

 

S&P500業種別およびNYダウ構成銘柄の騰落率(10/30現在)


 

■主要企業の決算発表予定

●11月3日(火):モザイク、テスラ・モーターズ、UBS、BMW
●4日(水):フェイスブック、タイムワーナー、マイケル・コース、INGグループ
●5日(木):ウォルト・ディズニートリップアドバイザー、アディダス
●6日(金):バークシャー・ハサウェイアルセロール・ミタル

主要イベントの予定

●11月3日(火):
・9月の製造業受注指数
10月の自動車販売
ドラギ゙ECB総裁の講演(フランクフルト)
●4日(水):
10月のADP雇用統計
9月の貿易収支
10月のISM非製造業景況指数
イエレンFRB議長は下院金融委で議会証言
●5日(木):
・7-9月期の非農業部門労働生産性、単位労働費用(速報値)
●6日(金):
10月の雇用統計、失業率
・9月の消費者信用残高
●9日(月):
10月労働市場情勢指数(LMCI
OECD世界経済見通しの公表

(Bloombergをもとにフィリップ証券作成)


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