米国ウィークリー2015/10/13号

強まる緩和継続観測と株式市場動向

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  • 10/8に公表された9/16-17分のFOMC議事録は、緩和維持の観測を後押しするに十分な内容であった。議事録には、「前回の会合以降に見られた経済動向によって委員会の景気見通しが大幅に変更されることはなかったとの見解で一致した」と記された一方で、「委員会は景気見通しが悪化していないことを裏付ける追加情報を待つのが賢明であると判断した」と記述されている。9月の雇用統計を予見したわけではあるまいが、主に中国を巡る懸念に端を発した米国経済やインフレへのリスクに配慮した慎重なかじ取りにより、世界の金融市場は混乱を避けることが出来たことは確かであろう。

    実際、雇用統計だけでなくISM景気指数の低下など企業マインドは低下している。しかし一方で、ミシガン大学やコンファレンスボードによる消費者マインドは中国懸念、世界経済減速など海外情勢の不安や株安にもかかわらず高い水準となっている。背景には、失業率の低下や賃金上昇への期待など雇用情勢の改善、ガソリン価格の下落などが挙げられる。
  • 9月のOECDに続き10月のIMFによる世界経済見通しにおいても2015年の米国経済見通しは上方修正された。米利上げ先送り観測の強まりで、新興国の為替や株式市場は急速な回復を示している。投資家マインドの改善からNYダウは目先、年初来水準である17,800ドル台を目指す展開を予想する。

    また、7-9月期の決算発表の本格化を迎え、中国懸念などからキャッシュポジションを積み上げた投資家による株式市場への資金流入が期待される。米国での販売好調で好業績が期待される自動車ではフォード(Fゼネラル・モーターズ(GM、引き続き堅調な業績見通しの医薬・バイオではメルク(MRKギリアド・サイエンシズ、高水準の販売が続く住宅ではDR.ホートン(DHIレナー(LEN、住宅ローン拡大やM&A増加などから金融も注目されバンクオブアメリカ(BACウェルズ・ファーゴ(WFCゴールドマン・サックス(GSなどにも注目したい。また、消費関連では、アマゾン・ドット・コム(AMZNイーベイ(EBAY、スポーツ関連のナイキ(NKEアンダーアーマー(UAのほかビザ(Vマスターカード(MAなどにも注目したい。(庵原)

 

S&P500業種別およびNYダウ構成銘柄の騰落率(10/9現在)

 

 

■主要企業の決算発表予定

●14日(水):バンク・オブ・アメリカウェルズ・ファーゴネットフリックス
●15日(木): ゴールドマン・サックス、シティグループ、シュルンベルジェ
●16日(金):ゼネラル・エレクトリック
●19日(月):ハリバートン、モルガン・スタンレー、IBM

 

 

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